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2021年11月24日(水)放送分 |
【技術情報】家庭菜園ワンポイント「もみ殻の活用法」 |
もみ殻は、お米の収穫が終わり精米が始まる今頃が一番手に入り易い時期ですので、家庭菜園でもぜひ使って頂きたいお勧めの資材です。
もみ殻は硬くて、比重が0.1と大変軽く空洞が多いのが特徴で、ケイ酸を多く含んでいることにも注目です。ケイ酸は、植物の体を丈夫にする効果がありますので、病気や害虫の発生を抑制する効果が期待できます。
[家庭菜園での使い方]
@そのまま畑に鋤き込む方法
畑の土が硬くなるのを防ぎ、柔らかくふかふかした土の状態を長く維持できる効果があります。
量の目安は、畑1uに対して1キロ、10リットルバケツ1杯分を土に混ぜ込みます。スコップなどを使って、できるだけ深く混ぜ込むのがポイントです。
注意点は、もみ殻と一緒に米ぬかか油粕、乾燥鶏糞などの窒素成分を多く含む材料も鋤き込むことと、これらを鋤き込んで3週間から1か月は野菜の種蒔きや植付はしないことです。窒素分を多く含む材料をもみ殻と一緒に鋤き込むのは、もみ殻の腐熟を促すためで、鋤き込んでから種蒔きや植付までの期間はもみ殻の腐熟期間にあたります。また、この腐熟期間の間は乾燥させないようにすることにも注意しましょう。
もし、もみ殻だけを鋤き込んですぐ種蒔きや植付をすると、硬いもみ殻でも土の中に鋤き込まれるとすぐ土の中の微生物が土中の窒素分を取り込んで有機物であるもみ殻を分解するため、土中の窒素分が少ないともみ殻の分解が進みにくいことになりますし、もし、もみ殻を鋤き込んですぐ種蒔きや植付をすると、土の中の窒素分が微生物に横取りされて、野菜の吸収できる窒素分が少なくなることになります。(これを、窒素飢餓といいます。)
もみ殻と一緒に鋤き込む米ぬかや油粕の必要量は、1uに米ぬかなら300g、油粕なら200gが目安になります。畑全体にまんべんなく鋤き込みましょう。
もみ殻と一緒に鋤き込んだ米ぬかや油粕は、もみ殻の腐熟のために使われるため、植付ける野菜に必要な肥料は基準どおり施してください。
Aもみ殻をマルチ資材として使う方法
野菜を植えた後、その畝全体にもみ殻を撒いて表面を覆ってしまう方法です。草除けにも土壌水分の保持や土の跳ね返りを防ぎ、病気を防ぐ効果もあります。ここで施されたもみ殻はだんだん腐熟が進んで、野菜の収穫が済んだら、一緒に鋤き込むと土壌改良にもつながりますのでお勧めです。
Bさつまいもや里芋を保存するときの保温資材としての使い方
さつまいもや里芋を保存する穴や、箱などにこれらを入れて、その上からもみ殻を厚く覆ってしまう方法です。保温効果があり、空気も通すため、さつまいもなどの呼吸を妨げません。ちょうど今の時期が貯蔵の時期に当たりますのでお勧めです。
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