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2021年12月22日(水)放送分 |
【技術情報】葉面散布肥料 |
[葉面散布肥料とは]
・一般に、植物は根だけでなく、葉からも養分を吸収することができます。
葉面散布では葉から直接養分が吸収されるため、肥料効果が根からの吸収に比べて速やかに現れます。
・『葉面散布肥料』と呼ばれるものには、様々な種類があります。
肥料成分の点からみると、肥料の三要素である窒素・リン酸・加里を含むものや微量要素のみを含むタイプがあります。
形状からみると粉状で水に溶かして使用するものや、液状タイプもあります。
[葉面散布肥料の使用目的]
・作物が何らかの被害を受け根から養分を吸収しにくくなった場合、要素欠乏の症状を速やかに治したい場合、葉の色を濃くしたい場合、追肥として速効的に効かせたい場合などが挙げられます。
[葉面散布肥料使用の注意点]
・散布濃度
市販のものを使用するときは袋の表示などで指示された方法に従って散布します。濃度が高いと葉焼けなどの障害が生じるため、生育初期や生育の衰えた場合には特に注意を払い使用してください。
一般的に、農薬との混用はさけて使用することが望ましいですが、混用できる葉面散布肥料もありますので、混用して使用する場合は最寄りのJA指導員に必ず確認してください。
気温との関係が大きいため、気温が高いときは濃度を薄くするなどして使用してください。
・散布する時間
散布するタイミングは葉面吸収の盛んな午前中が良く、日中温度が高い時は薬害を生じやすいため避けてください。
降雨前や風の強いときも散布を避けてください。
・散布の方法
養分は葉の表面より裏面の方から多く吸収されるため、裏面にもよくかかるように丁寧に散布します。
古い葉より新しい葉の方が盛んに吸収されるため、新しい葉を中心に散布します。カルシウムのような移動しにくい要素は、欠乏の現れている葉に散布するようにしましょう。
作物が必要とする養分や欠乏症状については、その作物によって異なるため、使用法等は、最寄りのJAの技術員の方とご相談して使用してください。
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